妊娠中

妊娠中の旅行

妊娠とは、病気ではないので、安静にしているのが一番、というわけではありません。安産のためには、ママが心も体も健康であることが基本なので、無理しない程度の旅行なら、良い気分転換となるでしょう。

 

妊娠が順調に進んでいても、胎盤がほぼ完成する15週頃までは、流産を起こす可能性が比較的高くなりますし、32週以降も早産の可能性があります。旅行をするのなら、16週〜31週の安定期にしましょう。ただし、妊娠中は体重が増えるなどして、普段のように体を動かせないので、1人だけでの旅行は避けて、ゆとりのある計画を十分に立ててから出かけましょう。

 

長時間、自動車で移動する旅行は、できれば避けましょう。また、妊娠中毒症などのトラブルを抱えている場合や、以前に、習慣性の流産や早産の経験のある人は、遠距離や長期の旅行は避けてください。どうしても旅行しないといけない場合は、医師に必ず相談してください。

 

また、万一、旅行先で出血や破水などのトラブルが生じた場合に備えて、保険証と母子手帳は必ず持参してください。旅行先でトラブルが生じた場合は、まず旅行先の産院を受診しますが、かかりつけの産院と連絡をとるために、かかりつけの産院の診察券や、電話番号や住所のメモを持参しましょう。

 

妊娠中の海外旅行は、予防接種を受ける必要があったり、薬を持参しないといけなかったり、準備の段階で、困難なことが生じるので、観光目的ならばやめたほうが良いでしょう。また、航空会社によって、妊婦が飛行機を利用する場合は、さまざまな規制がありますし、出産予定日の4週以内の搭乗は、医師による診断書などが必要となります。

妊娠中の貧血

妊娠すると、体内の血流量が増えたり、多くの鉄分が赤ちゃんの体に吸収されたりするので、貧血になりやすくなります。特に、妊娠後期には、血流量がさらに増えますが、赤血球はそれと釣り合うだけつくられないので、血が全体的に薄くなってしまいます。

 

定期検診では、血液検査が行われ、血中のヘモグロビン量を調べます。その結果、正常の値よりも少ないと判断された場合は、「貧血」と診断され、医師により鉄剤が処方されることもあります。

 

妊娠していなくても、女性は月経があるので、もともと貧血傾向の人が多いようです。血中のヘモグロビン量が不足し、貧血の状態になると、疲れやすくなったり、立ちくらみやめまいがしたりします。症状がひどくなると、おなかの赤ちゃんの成長にも影響を与え、分娩時にトラブルを生じる場合もあります。

 

貧血を予防したり改善させたりするために、医師の指示に従って、毎日の食生活に、鉄分を多く含む食品を取り入れるように心がけましょう。特に、野菜などの植物性食品に含まれている「非ヘム鉄」よりも、肉や魚の動物性食品に多く含まれている「ヘム鉄」の方が、体内にうまく吸収されるので有効です。また、ビタミンCと合わせて鉄分を摂取すると、吸収率がさらに高まると言われています。

 

鉄分を多く含んでいる食品は、豚肉や鶏肉のレバー、いわし、カツオ、アサリ、しじみ、ひじき、ほうれん草、小松菜、枝豆 、木綿豆腐などです。これらの食材を、料理に取り入れましょう。

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